*行列 立て尽くす
*行列 立て尽くす





透かしステンドグラスの隙間から

擦れたカラスが滑るように

「済んだことより済まぬこと」と叫ぶ

素晴らしく澄んだ声は

彗星を全て統べた済み判だった

好かれるより

少しでも好いていたいと

清々しい考えでの事だった

「酔狂なカラスも住みついたものだ」と

過ぎた言葉と過ぎ去る時間

「寸鉄で何とやら」

砂を踏み

すかさず翼で風を滑っていった